全国19会場の業務改善は「お客様のために」 ──中古車オークション業務システムのリプレースプロジェクト

会議中のイメージ画像


プロジェクト概要

複雑化・肥大化したシステム、大量の紙運用、手作業による業務負荷、属人化、システム間の分断 ──全国19会場のオークション業務を支えるシステムが抱えていた複数の課題を、一気に打破するべく立ち上がったのが「オークション業務システムリプレースプロジェクト」です。

システム部の黒田さんが、2025年10月から2028年3月まで約2.5年をかけて取り組む長期プロジェクトについてご紹介します。


課題

全国のオークション会場では、現場メンバーが日々膨大な業務をこなしています。業務を支えるシステムは、長年の運用の中で以下のような課題を持っていました。

  • システムの複雑化・肥大化
  • 大量の紙での運用
  • 手作業による業務負荷
  • 業務の属人化
  • 各システム間の分断

複数の課題が重なり合い業務効率が最適化されていない状態を、システムリプレースによって一挙に打破すべく、プロジェクトが始動。課題解決による業務効率の改善はもちろんですが、その先にある顧客満足度の向上が根本の目的です。


取り組み

4ヶ月をかけた慎重なベンダー選定

大規模なリプレース案件だからこそ、開発ベンダーの選定には強い意志・こだわりをもって注力しました。プロジェクト開始の4ヶ月前から候補先への見積依頼を開始。オークション運営を統括するレイヤーのメンバーにもコンペに同席してもらい、各自が評価を記載することで、多方面の観点を踏まえて慎重に決定しました。

ハイブリッド開発方式の採用

開発手法として選択したのは、ウォーターフォールとアジャイルのハイブリッド方式です。大規模リプレース案件では、各開発箇所の仕様やUIの細部でつじつま合わせやブラッシュアップを重ねることが必要になると想定し、より柔軟に進められる方式を採用しました。

工程は以下の通り進行しています。

  • 2025年10月〜2026年03月:基本設計
  • 2026年04月〜2027年01月:詳細設計・開発
  • 2027年01月〜2027年12月:テスト
  • 2027年02月〜2027年10月:展開準備
  • 2027年12月〜2028年03月:段階的展開

会場ごとに異なるニーズをまとめる難しさ

本プロジェクトで特に困難を極めたのが、全国各会場の現場スタッフの声を設計に反映させるプロセスです。
オークション現場が抱える課題を本当に解消するには、想像だけで設計するのではなく、実際に使用するメンバーの声を取り入れる必要があります。そのため複数の会場のメンバーに打ち合わせに参加してもらったり、意見を仰いでみると、会場ごと・スタッフごとに求めているものが異なることがわかりました。

双方の意見を丁寧に理解しながら、要件をうまくまとめていくことは簡単ではありません。その調整こそがこのプロジェクト最大の難所であり、奥深さといえます。


結果・成果

本プロジェクトは現在も進行中のため、具体的な成果はリリース後に明らかになりますが、設計段階から手応えを感じていると黒田さんは話します。
業務システムの画面UIのモックアップがブラッシュアップされていくたびに、使いやすいものが出来上がっていく実感があり、2028年3月の完遂に向けて、プロジェクトは着実に前進しています。


このプロジェクトで得られる経験

全国19会場に影響する大規模システムの刷新を、ベンダーと二人三脚で設計段階から推進する経験が積めます。多様なステークホルダーの意見を調整しながらプロジェクトを前進させる力は、どの会社でも通用するスキル。複雑な課題に正面から向き合い、慎重かつ着実に進めていく過程も楽しめる方に、ぜひ読んでいただきたいプロジェクト事例です。

プロジェクト担当者をもっと知る

安定稼働を「当たり前」に── システム課・黒田 勲

安定稼働を「当たり前」に── システム課・黒田 勲
ユー・エス・エスのシステム本部を支えるメンバーに、入社前のキャリアや現在の仕事、今後の目標などを聞いていく社員インタビュー。 今回ご紹介したプロジェクトを推進している黒田さんのインタビュー記事もぜひご覧ください。
インタビューを読む 矢印アイコン